ブログを設立した目的が達成されてしまった

前回のあらすじ

オンライン旅行会社(OTA)を立ち上げるにあたり、300万円の基準資産や資格者の設置が必要だ。資産に関しては家を売却すれば何とでもなるが、問題は資格者の設置であり、資格取得を待っていると受験日程の関係から起業が22年11月になってしまう。go to travel第2弾などを逃してしまう可能性があるため、アフィリエイトを活用したマネタイズを行うことにした。

 

アフィリエイトによるマネタイズでは、報酬の割合がOTAよりも低いことから事業成立ラインは年商2億8000万円と高い。1年間を目安に、達成の見込みがなければ起業せずに別のアイデアでの起業することとした。

 

さて、今回もマネタイズ周り、アフィリエイトにまつわる話となる。

 

「次回、開発に使用しているサービスについて」?

それよりも書くべき話題ができたのだ。

ブログ設立の主目的が達成された

アフィリエイト先に求める条件

旅行系のアフィリエイトは国内・国外問わず非常に多い。

多数ある中から、どのようなアフィリエイト先が適正なのかを見極める必要がある。

 

主要なアフィリエイト成果報酬について記載する。

海外 trip.com 7.0%

海外 Expedia  4.4%

海外 Booking.com 3.7%

海外 kiwi.com 3.0%

日本 日本旅行 2.86%

海外 Hotels.com 2.0%

日本 一休.com 2.0%

 

固定報酬などを抜き、割合報酬のものだけをピックアップした。この中から、アプリから飛んで忌避感なく予約まで進んでもらえるもの、APIなど実装周りで楽なものを選定する。

 

さて、これらの成果報酬はほかの人のブログにも一部書かれているのだが、最新の数値や網羅的な探索を行うには、ASP(アフィリエイト・サービス・プロバイダ)に登録しなければならない。

ASPへの登録

ASPへの登録は、メールアドレスと個人情報だけの簡単なものから、きちんと収益化を目指す媒体を審査されるものまである。基本的には審査により許可されるものなので、サービス開始1日目からアフィリエイトをぺたぺたと貼るのは不可能なのだ。

 

アプリ立ち上げ当初からのマネタイズが困難。それどころか、媒体を審査してもらう必要があり、公開まで選定すらできないとなるととても不便だ。

 

そこで、ブログを書いて主要ASPの審査を通過することで、各種アフィリエイトの仕様などを把握することにした。それが当ブログである。

 

コンテンツの質や専門性が求められるとのことで、10記事くらいでの申請承認を見込んでいたが、ASP自体の申請はわずか2記事で通過できてしまった。個別のアフィリエイト申請はもう少し難易度が高いのかもしれない。

今後の更新について

さて、今後のブログ更新だが、しばらくは行わないつもりだ。

開発が進んだのち、本サービス開始前にプレリリースを行う予定なので、その際は告知させて頂こうと思う。

遠い事業成立ライン

前回のあらすじ

新型コロナウイルス感染症の流行は、その終息時に旅行の需要が明確に伸びるイベントであると考えた。非常に高い確率で特定の需要増が予想できるチャンスはそうそうないこと、25歳という世間的には若いタイミングで機会が巡ってきたことなどを踏まえ、起業を決意した。

 

2週間ほど布団の中で考え込み、既存の日本語ネイティブアプリに存在しないものを考案。機能の使いやすさ、必要性、需要について検討を行い、エンジニアを確保するための簡単な説明資料を用意した。

 

知り合いのITエンジニアで協力してくれそうな人を見繕い、SNSで一本釣りをした。

 

今回は事業成立にはどれだけの粗利、シェア率が必要なのかという計算をした記事だ。

 

前回記事の最後に「次回、エンジニア確保~開発開始まで」と書いていたようだが、そんなことは忘れた。そもそも、この前回のあらすじの内容すらだいぶ異なっている。

 

事業成立ラインの計算

収益を得る方法

私たちが作成する予定のアプリ自体は、SNSとオンライン旅行会社(OTA)を混ぜたようなものになる。ここで問題となるのが収益を得る方法だ。

 

OTAの具体的な例としては、楽天トラベルBooking.comなどが挙げられる。

これらのOTAは、サイト経由で宿に予約が入るとその料金の10~25%を手数料として頂戴するビジネスモデルだ。

 

日本で、このOTAビジネスをするには旅行業法上の認可を受け、旅行業者としての登録をしなければならない。

 

旅行業者は取り扱う旅行の種類によって細分されるが、どれも営業保証金や基準資産、旅行業務取扱管理者の設置などが求められる。この中で最も問題となるのが旅行業務取扱管理者の設置だ。年1度の試験は申込日が7~8月の初旬であり、構想時点でタイミングを逃し1年以上の先送りを迫られたのである。

 

追加で旅行業務取扱管理者を雇い入れるのは、資格者の権限が高くなることや採算ラインの上昇などあまりにもリスクが高い。一方で、私が資格を取得できる22年11月まで事業展開をしないのは、感染状況の見通しから考えても旬を逃してしまうだろう。

 

そこで、旅行業法ではアフィリエイト広告について旅行業者以外が展開することを規制していない点に着目し、当初はアフィリエイト広告による収益化を目論むことにした。

 

一般にOTAのアフィリエイト報酬は1~5%だ。特に報酬率が高い海外OTAに誘導し、3~5%の広告報酬を受け取る。資格を取得し、旅行業者になり次第、直接のOTAとして10~12%の手数料で収益性を上げていく方針とした。

 

このモデルだと、利益率が半分以下になるため、達成すべき売上のハードルが大幅に高くなる。そこで、アプリリリース後しばらくは状況を見て、後述の最低ラインを超える見込みが立ち次第起業するということにした。収益性の向上が見込める状態で最低ラインをクリアすることで、路頭に迷う可能性をできるだけ低くしたいという思いがある。

 

起業する!と宣言したところで稼げなければ意味はない。人生を壊したいとは言っていても、勝ち目のない勝負に向かうのは愚かだろう。

 

事業成立の最低ライン

超えるべき事業成立の月間最低ラインだが、

人件費:35万円×2人

その他経費:20万円

営業利益:10万円

計100万円

 

とてもざっくりとした計算で、月100万円の粗利があれば起業しても死なないだろうと試算した。

 

仮にアフィリエイト報酬を宿泊料金の4.4%と仮定したとき、必要な売上は、月間約2300万円。年間で約2億8000万円だ。

 

国内旅行市場が正常だった時期のじゃらん宿泊旅行調査2019によると、宿泊費の合計は2兆3175億円。つまり、国内旅行のシェア約0.01%を握ることができれば、従業員2人での事業は成り立つ計算だ。

 

金額ベースで考えたとき、正直無理だなと感じた。

 

一方で、在庫ゼロのビジネスであること、アフィリエイトなので宿泊予約部分のサービスの質は求められないこと、go to travel第2弾などで、アプリリリース時点での旅行需要は拡大を見込めることなどをもとにいくつかの展開を考え、勝ち目はそれなりにあると判断し、開発に進むことにした。

 

撤退目標

勝ち目はそれなりにあるが、負ける可能性もそれなりにある。個人的にハイリスクハイリターンは嫌いではないが、賭けるものは人生なので慎重にいかなければならない。

 

そこで、先にあげた最低ラインをリリースから1年間で超えられない場合は、起業せずにアプリ自体を開発してくれているエンジニアに譲渡することにした。目測を大きく外して月5~10万円を稼ぐアプリに着地しても、開発者の小遣い稼ぎにはなるので損はないのではないだろうか。

 

現状、私はアイデア以外で開発に一切寄与できず、多大な負荷をエンジニアにかけている。起業を決めてから法人化するまでの資金や広告費などは全額私が負担するが、それだけでは開発の対価には見合っていないだろう。できる範囲でのリスペクトは欠かしてはならないと常に感じている。

 

一度起業を志してしまった以上、成功するまで何回かは挑戦することになる。

いい関係性を築いて、地獄の底まで引きずり倒すつもりだ。

 

 

次回、開発に使用しているサービスについて

起業しようと考えるに至った経緯~エンジニア確保まで

はじめに

私は、専門紙に勤める社会人3年目の新聞記者だ。

まだまだ経験が足りない身ではあるが、行政や企業の担当になり、さまざまな取材をしてきた。

1000本近い執筆記事の中からは、対外的に実績として提示できる記名記事も増えてきた。

政府のとある戦略策定を追っていたときには、関連インタビューが内閣府有識者会議資料として引用されるなど、通常の25歳としては活躍する機会に恵まれたと自負している。

 

そんな私が、なぜ起業しようと思い至ったか。

それは、報道という業界の限界を感じ、それがどうしても嫌になってしまったからだ。

 

 

起業という思考に至るまでの経緯

報道への嫌気

2020年12月、とある大学の研究室が科学誌「Nature」に投稿した論文を撤回した。使用したデータに疑義があるとしているが、論文中にあった疑義の内容やその後の対応から、筆頭著者の大学院生(当時)による研究不正ではないかと疑われている(2021年8月15日時点で大学は不正行為について調査中)。

 

さて、この論文であるが、2019年の論文公開日数日前に文部科学省の12階にある会見室で、記者に向けたレクチャーが行われた。こうした発表はプレスレクと呼ばれるもので、素晴らしい研究成果が掲載されるとき、プレスリリースのほかに執筆者や研究実務者本人が記者に向かって解説する機会を設けるのだ。

 

発表者は、若くして高い実力を持ったその界隈の第一人者の教授だった。私は、大学での研究分野が近かったこともあり、その教授の研究室は当然のように知っていたし、憧れや尊敬の念を持っていたといっても過言ではない。

 

当時、社会人1年目、記者1年目だった私は、プレスレクで教授の熱のこもった迫真の解説を聞いて感銘を受けた。

それと同時に「発表前の研究を、分野の第一人者から直接聞くことができる。記者とはなんと素晴らしい仕事なのか」と強く感じ、それが仕事を続けるモチベーションとなった。

 

その研究の記事は、やはり業界にとってもそれなりにインパクトがあると判断されたのか、1面の左1/3、肩と呼ばれる部分で80-100行(約800-1100文字)ぐらいのサイズで掲載された。発表モノとはいえ、私が書いた中で初めて1面に大きく取り上げられた記事として強く印象に残っている。

 

私がこの論文取り下げを知ったのは、2本目の論文取り下げが発生した2021年2月のことだった。「これが本当ならば大変なことになる」と直感した。その論文で発表した手法を活用した企業との共同研究はスタートしていたし、類似の研究は、すべてその論文の圧倒的な性能にはかなわないと前置きし、自ら論文の価値を下げたうえで発表しなければならなかったからだ。事実、ほかの研究発表において、「(当該の)〇〇先生の手法はスペシャルだから」という説明を聞いたことがある(そのスペシャルというのは、今となって思い返せばもしかしたら皮肉だったかもしれない)。

 

正確な調査結果が出ていない以上、研究不正が行われたかどうかはまだ定かではない。一方で、論文が撤回されたことは事実であり、さも凄いことをやってのけたと書いた記事は、嘘を書いたことになってしまう。

 

構造的にどうしようもないことではあるのだが、多角的な取材ができない場合、単一のソースに頼らざるを得ないことがある。私が勤める専門新聞のような媒体では、その比率が非常に高く、取材相手の情報が真実でなかった場合に、その真偽を確かめる方法はほとんどない。結果として、意図的でなくても間違った情報を掲載してしまうことがあり、その情報をもとに、行動した個人や法人に対して誠実な対応が取れないのだ。

 

ともあれ、私がキャリアの最初に書いた1面の記事は全て偽りだった。解説した手法で迅速かつ大量生産が可能になることはおろか、目的の化合物すらできることはない。

 

こうした構造を身をもって体験した私は、ほんのりと業界への嫌気を感じ、転職することに決めた。

 

できることとしたいこと

さて、いざ転職をと考えたとき、自分はいったいなにができるのかを振り返る必要があった。

新聞記者は一般に、つぶしのきかないキャリアとして知られるが、実際に転職が望める範囲は狭い。企業担当をしていたことから広報は多少の望みがあるものの、ほかはwebメディアのライターなどが勧められる。広報は、各企業ごとの枠も少なく、いい待遇のポジションを狙うならば、未経験者が採用される見込みは薄い。ライターでは、取材元に情報を依存した発信という自分が嫌った構造からは抜け出せない。

 

自分のできることをベースにした転職にあまり魅力を感じなかった私は、したいことベースで仕事を考えることにした。

 

私が好きなものは旅と金だ。色々なところに行っては、おいしいものを少しだけ食べて、ときには、なにも得るものもなくただただ無為な時間を知らない土地のホテルで過ごす旅が好きだ。そして、そんな自由を実現できるだけの金が欲しい。

 

こんなことを午前2時や3時の布団の中で考えたときに、起業という選択肢が浮かんできた。

 

なにで起業するか

やりたいことから形作る

どんな分野で起業するか→資金が乏しい人間が在庫をもつサービスを企画するのは、最初から破滅に向かっている。仲介業が無難だろう。

 

したいことはなにか→毎日、移動して違うホテルに泊まるような仕事。各地のホテル相手に契約するような業務が毎日あれば、実現できるだろう。

 

稼げるか→コロナ禍により、旅行業は大幅に落ち込んだ。リバウンド需要やライバルの撤退は参入余地があるのではないか。コロナも当面は落ち着く気配がないので、開発の時間的余裕もある。

 

既存の大手、ベンチャー旅行仲介との差別化は→私は天才なので思いついてしまった。

 

こうして、アプリによる旅行仲介で起業しようと考えついた。

 

布団の中で思いついた有象無象の案を書き出す生活を1週間とちょっと過ごして、実際の採算ラインを計算して合わせて2週間。脳内ではすでに成功するビジョンしか見えない状態になった。

 

しかし、私はプログラミングができない。かつてロベールのC++入門講座という分厚い本を買ってみたことがあるが、実際にやったのはたしか20数ページだったと思う。情報系の知識は、歯形も残らない甘噛み程度しかもっていなかった。

 

 

そこで、知人を巻き込むことにした。高校は科学系の部活、大学は理系キャンパスで5年間生活しただけあり何人か心当たりがあったものの、親しくしている中で確実にスキルを持っている人間は限られている。

 

そこで、その限られた人間を釣れるようなツイートを練り、一本釣りすることを考えた。

 

エンジニア一本釣り

数日かけて伏線を張り、本命のツイートにふぁぼが来たと同時に

「へい!一緒に人生壊さない?」

とDMを飛ばした。

 

「壊すかぁ」

との適当な返事を見たとき、畳み掛ければやれると思った。

2週間かけて練った計画を全文コピーして送り付ける。分量でビビっている間に、相手の1の返事に10返して威圧することで、こちらの本気感をアピールする。

 

サブカルの趣味は致命的に合わないが、ほかの部分はかなり信頼している相手だ。なんやかんやでノリと面倒見がいいのはわかっていた。

 

そんなこんなで、エンジニアを確保することに成功。とりあえずプロトタイプを作ることになった。

 

次回、エンジニア確保~開発開始まで